さくらびと。美桜 番外編(2)

熱を測ってみると平熱だった。






風邪ではないようだが、ますます理由が分からない。







ネット検索しようとスマホを手に取るが、画面を見るだけで目がチカチカして諦めた。






「裕紀に連絡してみようかな……」







しかしあの忙しい夫にこれ以上負担をかけるのは躊躇われる。







昨日の大ゲンカ以来、なんとか冷静に振る舞おうと努めているのだ。






「大丈夫……何とかなるよ」






そう自分に言い聞かせて瞼を閉じたが、眠気は一向に訪れない。





むしろ不安感が増すばかりだった。




「私…どうしちゃったのかな…」