一人残された部屋の中で不安は次第に膨れ上がっていった。 普段は二人の笑い声が溢れる空間が急に広く感じる。 テレビをつけても内容が頭に入ってこない。 携帯を開けばニュースアプリの通知だけが並んでいる。 「ダメだ……横になろう」 ふらつく足取りで寝室へ戻ると、美桜は布団の中で丸くなった。 体が鉛のように重い。喉 の奥から込み上げてくる吐き気を抑えようと深呼吸を繰り返す。 「なんで急にこんな症状が……」