「有澤君……?」 「久しぶりだね。こんなところで会うとは思わなかったよ」 彼女は本を閉じて微笑んだ。 その笑顔は三ヶ月前と同じ。 しかし今の自分には、以前よりもずっと輝いて見える。 「私もびっくりしたよ。学校の課題の調べ物をしてたの」 美桜は立ち上がりながら言った。 その瞬間、ふわりと甘い香りがした。