君と始める最後の恋

 そう言われて当然だ、というかこんなことを言う前に嫌われて当然の態度を取った。

 こんなのとっくに愛想尽かせて当然だと思う。

 そう顔を俯かせていると、類くんはただただ静かな声で話す。


「嫌いになる訳無いでしょ。

というかこんなすれ違いで君を嫌いになるくらいなら、結婚なんてしてない。」

「え…、でも今うざいって…。」

「うざいよ。伝えているはずなのにまだ自分が上手く伝えられていないのも、簡単に離されるなんて思ってるその考えも、君の事何も理解できない自分も。」


 ほとんで自分への責めで私は首を横に振る。
 類くんのせいじゃないのに。
 そんな風に思わせたかったわけじゃない。


「今更何を言われても嫌いになんて、なれるわけないんだよ。」


 そう言って膝元に置いていた私の手を簡単に掬って、指先に軽く口付ける。

 いつもこんな風に大事にしてくれているのに、私はいつも見失う。自分の事で精一杯でこの人を困らせる。

 私は必死で周りが見えなくなって、自分もこの人の事も大事に出来ていなかった。