君と始める最後の恋

「郁、俺もちょっと外出てくるわ。定時前には帰ってくる。」

「あ、うん。行ってらっしゃい。」

「…何か元気なくね?大丈夫?。」


 心配してくれる結絃に「考え事してた!大丈夫!」と笑顔で返すと、結絃はこちらから視線を逸らさない。

 今はそんな目で見ないでほしい。
 情けなくて、上手く笑えているのかも分からないから。


「大丈夫だから、早く行ってきて。」


 そう言って軽く肩に拳をぶつけると結絃は「そう」と言いながら、鞄を持つ。


「何かあったら連絡して。」

「ん!いってらっしゃい!」


 仲の良い友人の目は中々誤魔化せない様だ。

 ほんの少し溜息を吐いて、パソコンのモニターと向き合った。

 今日のタスクをこなすためにひたすらキーボードを叩いて作業を進める。