退勤後、帰り準備をしながらスマホを見ると沙羅さんから連絡が来ていた。
«今日、充くん遅くて退屈なんだけどご飯食べに来ない?類くんと»
狙ったかのようなタイミングに、バッドタイミングというべきか、ナイスタイミングというべきなのか。
本来ならこれで帰ってしまっていたけれど、沙羅さんの連絡に応じれば恐らく一ノ瀬先輩と話せる時間が延びる。先輩もきっと、沙羅さんに誘われているだろうから。
何となく先輩の方を見ると先輩も内容を知っていたのかこちらを見る。いや、気まずい。この流れで一緒に行けるわけが無い。別々に向かって今日の話し合いは諦めよう。
そう考えている時に一ノ瀬先輩から「…行くの?」と、問い掛けられる。
「誘われて断れません、そんなの。」
「そ、じゃあ俺も行く。」
「(来るなああああ!)」
そう叫びたい気持ちも堪えて先輩と一緒に会社を出る羽目になってしまった。
オフィスから出る直前志織ちゃんと目が合うと志織ちゃんがたたたっと走ってきて、耳元で「ちゃんと気持ち聞いてきてください!」と言われてしまう。
気持ち、というのは一ノ瀬先輩が私をどう思っているかの事だと思う。志織ちゃんがポジティブに考えているのが分かるからこそ、少し恥ずかしい。
「志織ちゃん!」
「明日またお話聞かせてくださいね!」
そう言って笑顔で送り出されてしまった。
«今日、充くん遅くて退屈なんだけどご飯食べに来ない?類くんと»
狙ったかのようなタイミングに、バッドタイミングというべきか、ナイスタイミングというべきなのか。
本来ならこれで帰ってしまっていたけれど、沙羅さんの連絡に応じれば恐らく一ノ瀬先輩と話せる時間が延びる。先輩もきっと、沙羅さんに誘われているだろうから。
何となく先輩の方を見ると先輩も内容を知っていたのかこちらを見る。いや、気まずい。この流れで一緒に行けるわけが無い。別々に向かって今日の話し合いは諦めよう。
そう考えている時に一ノ瀬先輩から「…行くの?」と、問い掛けられる。
「誘われて断れません、そんなの。」
「そ、じゃあ俺も行く。」
「(来るなああああ!)」
そう叫びたい気持ちも堪えて先輩と一緒に会社を出る羽目になってしまった。
オフィスから出る直前志織ちゃんと目が合うと志織ちゃんがたたたっと走ってきて、耳元で「ちゃんと気持ち聞いてきてください!」と言われてしまう。
気持ち、というのは一ノ瀬先輩が私をどう思っているかの事だと思う。志織ちゃんがポジティブに考えているのが分かるからこそ、少し恥ずかしい。
「志織ちゃん!」
「明日またお話聞かせてくださいね!」
そう言って笑顔で送り出されてしまった。

