御影くんは私をご所望です

信じられない。あの、御影くんが私のことを好きだなんて。


「え、な、どう、…うん。」


「日野さんを好きだということを今日伝えようと思って…」


「へ、へぇ〜どうして今日?」


「今日の星座占いが1位だったんです」


星座占い?

え、今この人星座占いって言った?


「なんて?星座占い?」


「牡牛座が1位で。伝えたいことをその相手に伝えると幸せになれるって言ってたんで」


伝えたいことをその相手に伝えると幸せになれるって…なんか、すごい曖昧な1位だな…。

ていうか、御影くんってこの感じで星座占いとか気にするタイプなんだ?!


「……御影くんって意外と可愛い人?」


「可愛い、ですか?日野さんの方が可愛いと思いますけど…」


………この人もしかして天然?だとしたらまさかすぎるでしょ。隠し球にも程がある。


「えっと、ほら。御影くんってクールであまり人と関わるの好きじゃないのかなって思ってたから」


あと星座占いとか興味ないと思ってたから、とは言えない。


「人と接するのはあまり得意じゃないです。仲良くなりたくてもどうしたらいいのかわからなくて。話しかけようとしても謝られてしまうんです。」


ダメだ。これ以上ここで御影くんの話を聞いてたら泣きそうになる。そう、これは歓喜の涙……!!!!

普段クールで無表情の完璧男子が実は天然で不器用なだけの男子高校生のギャップ……!!!!!


「罪深いな!!!!!」


「?あの、それで日野さんの答えは」


「答え?」


はっっ!!!そうだ!!私、今御影くんに告白されてたんだった!!!あまりのギャップ萌えすぎて忘れていた!!!!!


「あの」

「…はい」

「私、御影くんのことをそこまで知らないし、御影くんも私のこと知らないと思、う。」

「そう、ですよね。」


うん…、と申し訳なさそうに伝える。好きだと思ってくれた気持ちはとても嬉しいし光栄なんだけど、あまり知りもしない相手は例え御影くんでも嫌なんだ。


私は御影くんの事を知らないし、きっと今まで見てきた御影くんは御影くんの2%にも満たない。

それに御影くんも。そこまで話したこともなければ関わりさえなかった私のことを知らないだろう。