言いずらそうにしている御影くんの答えを待つ。深呼吸をして何かを吐き出そうとする姿が新鮮でどうしようもなくなる。
「…だからです。」
「え?」
「日野みやびさんのことが好きだから、です」
文字通り、勢いに任せてというように真っ直ぐに言い放つ御影くんとその言葉の意味が全く飲み込めない私が見つめ合う。
体感は5時間くらい。
謎の冷や汗と私の脳が悲鳴をあげているのがわかる。
好き?私を?そんなバカな。そんなバナナ。
ちくしょう、こんなしょうもない冗談言ってる場合じゃないっつーの!
「じょ、じょうだん……」
「冗談はやめてよー笑」なんて笑い飛ばそうとしたけど出来なかった。
目の前の御影くんの表情があまりにも『恋する男の子』という顔で言えなかった。熱のこもった目に耳まで赤い顔。なんというか…可愛い。
どちらかというと美少年、美人で余裕がいつもあって大人っぽい御影くんが今。年相応の表情をして、私を見つめている。
