御影くんは私をご所望です


「このクラスの学級委員は日野みやびさんと御影伊織くんに決まりました!1年間よろしくね」


先生が高らかに言う。なんで。なんでこうなってしまったんだ。


黒板に書かれた日野みやび(ひのみやび)と書かれた文字とその隣に並ぶ名前を見て私は今日のニュースの星座占いを思い出す。


『射手座の貴方!残念!最下位〜!勝負運完全なし!!何をしても負けちゃうわ〜!今日1日勝負はしない方が良さそうね!あっでも、ちょーっと意外なことが起きるかも?それが貴方にとって良いことか、悪いことかはアナタ次第よ♡』


勝負運壊滅的だったなぁ…。あの占い当たるんだ……。あ、ダメだ泣きそう。

ちらりともう1人の学級委員の方を見てみると、何事も無かったかのように無表情。な、なんだその顔は。今!貴方!学級委員に選ばれましたけど!!


「じゃあ、他の委員とか係とかは学級委員の2人に決めてもらおうかな。頼むよ」


心の中で文句を言っていると、先生は早速私たちに仕事を押付けてきやがった。


なんてやつだ。職務放棄!ばか!そんなんだから30になっても彼女の一人や二人つくれやしないんだ!!


と心の中で言いつつも委員に選ばれてしまったらやるしかない。ここで『私学級委員は嫌です!』なんて言ったら私のJK人生どん底。ぼっち飯確定。そんなの耐えられない。


はぁ〜〜私は何かのリーダーなんか任されるようなしっかりした人間じゃないんだけどなぁ。


ため息をバレない程度に吐きながら、前の方へ向かう。もう1人の学級委員_____御影伊織(みかげいおり)くんは既にチョークを持っている。



あのヤロー、相談もなしに書記に先回りしやがった。文句の一つや二つ言いたいところだけど、そんな間柄じゃないのでぐっと堪える。