竜也はゆいの手を取ると、彼女をそっと引き寄せた。
「これから、どうなるか分かってるな?」
その声には、決意と同時に、深い責任感が込められていた。

「私は、竜也についていく。」
ゆいの答えは、揺るがないものだった。
竜也はその言葉を聞くと、深く頷いた。
「なら、絶対にお前を守る。」
その言葉に、ゆいは安堵の息を漏らした。

だが、心の奥で何かが引っかかる。
飛鳥を選ばなかったことで、彼との関係がどうなるのか。
その不安が、ゆいの胸をわずかに締め付けたが、それでも竜也の手のひらをしっかりと握りしめた。