その後、ゆいは道隆に案内されて、ある場所に着いた。
そこには、竜也と飛鳥が待機していた。
それぞれが、別々の目的でここに集まった。

道隆は、冷静な声で言った。
「これから、あんたたち二人に最後の試練を課す。
お前たちが、ゆいを守る覚悟があるかどうか、それを試すために。」

ゆいはその言葉に驚いたが、すぐにその意図を理解した。
この先、彼女が取るべき道が、どちらに進むべきかが決まる瞬間だった。

でも、どちらも失いたくない。
その気持ちが、ゆいの胸を締め付けた。

道隆の言葉が続く。
「二人とも、お前たちはそれぞれに選ばれる覚悟を持っているだろうな？
今ここで、その覚悟を見せろ。」

竜也と飛鳥は、お互いに目を合わせ、ゆいを見守る。
その視線の先で、ゆいは最後の決断を下す時が来たことを感じていた。