飛鳥はその場を静かに離れた。
竜也とゆいの手が繋がったその瞬間、彼は静かに背を向けた。

「俺は、あんたらに必要ないってことだな。」
その言葉が、心に深く突き刺さった。

でも、それと同時に、飛鳥の心には新たな決意が生まれていた。
俺が選ばれなかった理由。
その理由を、必ず自分のものにしてみせると。

「もう遅い」
飛鳥は、ひとりぼっちになった自分の心を鼓舞するように言った。
これから始まる戦いは、すべて自分が決めると。