「そっか、明日まで居ないんだった⋯⋯」
メモにあったように冷凍庫を開けると、タッパーにはちゃんと一食分ずつの食事が並べてある。
それらをレンジで解凍したが、一人で食べる夕飯は、何故かいつものように美味しく感じられない。
幼い頃、玲司に、いつもひとりで淋しくないのかと尋ねられた時、全く淋しくない、集団の中の孤独のほうが辛いと答えたことをを覚えている。
確かにそうだったし、今でも集団の中の孤独というのは経験したくないと思う。
それなのに、今、何をしていても、どうしようもなく虚しい。
宵闇が迫る頃、玲司から電話がかかってきた。
「日美子、大丈夫?こっちは、やっと式が終わったよ」
この電話もまた、不思議なほど嬉しく、安堵し、同時に切なくもなった。
「本当に大丈夫?明日の始発で帰るからね」
受話器越しに聞く玲司の優しい声に、泣き出しそうになるのを、どうにか必死で堪えていた。
メモにあったように冷凍庫を開けると、タッパーにはちゃんと一食分ずつの食事が並べてある。
それらをレンジで解凍したが、一人で食べる夕飯は、何故かいつものように美味しく感じられない。
幼い頃、玲司に、いつもひとりで淋しくないのかと尋ねられた時、全く淋しくない、集団の中の孤独のほうが辛いと答えたことをを覚えている。
確かにそうだったし、今でも集団の中の孤独というのは経験したくないと思う。
それなのに、今、何をしていても、どうしようもなく虚しい。
宵闇が迫る頃、玲司から電話がかかってきた。
「日美子、大丈夫?こっちは、やっと式が終わったよ」
この電話もまた、不思議なほど嬉しく、安堵し、同時に切なくもなった。
「本当に大丈夫?明日の始発で帰るからね」
受話器越しに聞く玲司の優しい声に、泣き出しそうになるのを、どうにか必死で堪えていた。



