「それに?」
「いや、なんでもない。とにかく、やめておくよ」
「どうして?久々にご両親とも会うんでしょ?」
「だって、遠いし⋯⋯」
「おめでたいことなんだから、行ったほうがいいわ」
日美子は言うが、玲司の心配の種は、まさに日美子である。
しかし、断ったら断ったで、また親に何を言われることやら。
「じゃあ⋯⋯とんぼ返りするよ」
「何処まで行くの?」
「山梨」
「遠いのね。それなら、とんぼ返りなんかせず、ちゃんと泊まってきたほうがいいわ」
「そう⋯⋯?じゃあ、始発で行って、始発で帰るから」
日美子は平気な顔をしているが、玲司のほうが気が気でない。
脱水になったら?という心配だけでなく、もし、また怪我でもしたらどうしようか。
日美子の場合、頭脳に対して身体能力がかなり低いので、しょっちゅう転んだり、頭をぶつけたり、怪我してばかりだ。
そのことがある為、玲司は心配で仕方ない。
「いや、なんでもない。とにかく、やめておくよ」
「どうして?久々にご両親とも会うんでしょ?」
「だって、遠いし⋯⋯」
「おめでたいことなんだから、行ったほうがいいわ」
日美子は言うが、玲司の心配の種は、まさに日美子である。
しかし、断ったら断ったで、また親に何を言われることやら。
「じゃあ⋯⋯とんぼ返りするよ」
「何処まで行くの?」
「山梨」
「遠いのね。それなら、とんぼ返りなんかせず、ちゃんと泊まってきたほうがいいわ」
「そう⋯⋯?じゃあ、始発で行って、始発で帰るから」
日美子は平気な顔をしているが、玲司のほうが気が気でない。
脱水になったら?という心配だけでなく、もし、また怪我でもしたらどうしようか。
日美子の場合、頭脳に対して身体能力がかなり低いので、しょっちゅう転んだり、頭をぶつけたり、怪我してばかりだ。
そのことがある為、玲司は心配で仕方ない。



