(参ったなぁ⋯⋯。会場が山梨だったら、日帰りは厳しいし)
玲司は、窓の外で日美子が鶏に餌をやっている姿をぼんやりと見つめる。
(日美子は、意外と鶏の世話は忘れないんだよな。だけど、仕事に集中して、自分の世話を忘れてしまうからなぁ⋯⋯。僕が一日不在にしたら、水を飲むのも忘れて、脱水にならないだろうか)
この恋の奴隷は、保護者の心境でもある。
「おはよ⋯⋯」
いつものように、寝ぼけ眼の日美子は、キッチンまでのろのろとやってきた。
「おはよう」
今日は玲司の休日とはいえ、鶏はお構いなしに鳴くので、基本的に毎朝、早起きである。
二人ともご飯派なので、朝食は白米にソーセージ、目玉焼きなどのことが多い。
食事中、玲司はふと思い出した。
「あ、そうだ。今度、親戚の結婚式があるんだ。でもなぁ⋯⋯パスしようかな」
「どうして?」
「親戚と言っても、初めて会う人だよ?それに⋯⋯」
玲司は、窓の外で日美子が鶏に餌をやっている姿をぼんやりと見つめる。
(日美子は、意外と鶏の世話は忘れないんだよな。だけど、仕事に集中して、自分の世話を忘れてしまうからなぁ⋯⋯。僕が一日不在にしたら、水を飲むのも忘れて、脱水にならないだろうか)
この恋の奴隷は、保護者の心境でもある。
「おはよ⋯⋯」
いつものように、寝ぼけ眼の日美子は、キッチンまでのろのろとやってきた。
「おはよう」
今日は玲司の休日とはいえ、鶏はお構いなしに鳴くので、基本的に毎朝、早起きである。
二人ともご飯派なので、朝食は白米にソーセージ、目玉焼きなどのことが多い。
食事中、玲司はふと思い出した。
「あ、そうだ。今度、親戚の結婚式があるんだ。でもなぁ⋯⋯パスしようかな」
「どうして?」
「親戚と言っても、初めて会う人だよ?それに⋯⋯」



