放課後の帰り道。

今日は部活が休みだった。

空は澄んでいて、風も穏やかだった。

律から、誘われた。

「ちょっとだけ、歩かない?」

私は、少し驚いた顔をして、それからうなずいた。

2人で並んで歩くのは、久しぶりだった。

でも、隣にいるだけで、心臓がうるさかった。

沈黙が、続いていて、なんだか気まずい雰囲気だったから何度も言葉を探した。

でも、うまく出てこなかった。

それでも、信号待ちのタイミングで、律が、ふと口を開く。

「花音、あの、えっと……」

私は、律の顔を見た。

「お、俺……ずっと、花音のことが好きだった」

私は、驚きで、目を見開いた。

しばらく黙って、それから——

「あ……え、っと……わたしも……」

律は、ニカっと歯を見せて笑う。

でもどこか照れ隠しのような笑顔でもあった。

私も、なんか恥ずかしくて、

「……なんか、変な感じだね」

「うん。でも、嬉しい」

しばらく歩いて、律はふと思い出したように言った。

「美羽のことは、もう大丈夫だから。 ひよりが、ちゃんと言ってくれた。 」

花音は、少しだけ目を伏せて、それから律を見た。

「……え、ひよりが?ありがとう。 」

「うん。 」

花音は、うなずいた。

「これからも、隣にいてくれる?」

律は、まっすぐに答えた。

「もちろん。ずっと」

帰ってからひよりに、LINEを送った。

「ひより!」

「ん?」

「美羽のこと、助けてくれてありがとね。」
少し、恥ずかしいけど、お礼は言いたい。

意を決して送信ボタンを押した。

するとすぐに返信が来た。

驚きの一言。

「あー、。っていっても、大体は律だよ。」

、、、え

戸惑いながらも、返信する。

「え、いや、律がひよりが助けてくれたて言ってた。けど」

ドキドキと、待ちながら

「恥ずかしかったんじゃなーい笑あ、で!律からの呼び出しはもしかして、告白とか!?」

急に話題が変わるるからびっくりした。

しかも、好きな人の話だし、私が美羽の件のことを話した後に話す予定してたのにいきなり来たので、ボッと顔が赤く染まってしまう。

「告白だった~」

ちょっと恥ずかしいから、わざと淡々とした口調で、返す。
「ええええええ。ちょっと重大なことなのにそんな淡々と、、、まあいいや、でなんて告白されたの?で、返事は?もちろんOKだよね?もっと詳しく聞かせて~」

ひよりから長文の質問の嵐。

それに驚きながらひとつづつ返す。

ひよりは、ずっと、私がうじうじしているから、いっつも、勇気をくれた。

だから、丁寧に感謝も込めて返さないと!



美羽の件も、恋愛相談にも乗ってくれてありがとう。

ひより♡