「いえ、私は……」 私の事よりも今は、心の方が………。 「今日、起こった事は俺から涼夏に話そうか?」 「いえ、別に私自身は何もなかったので……」 「でも、話した方がいいよ。家族のことだからね」 「じゃあ、私から話します。お気遣いありがとうございます」 「何言ってんだよ!涼夏と結婚して家族になったんだ!海ちゃんは立派な俺の大事な妹でもあること忘れないでくれよ!」 旦那さんは「じゃあな」と言いながら、私の髪を撫でながら去って行く。