「オメーなァ、こうなっちまったらオメーひとりだけの問題じゃねえんだよ。隠してもいずれバレんだ、言っとけ」
わかってる。タイガの言いたいことも。
ここまで大ごとになったら、私だけで解決する話じゃないって。タイガ達も巻き込んでしまってるんだから。
“誰かに頼ったらええ”
ケイジくんがかけてくれた言葉も、身に染みてる。
でも、その“頼り方”がわからない。
自分が一人で抱え込む性格だって十分承知だからこそ、どうやって彼らに頼っていいのかが見えなかった。
助けを求めて、彼らに何とかしてもらう──それが、どうしても腑に落ちなかった。
私も不器用だなと思う。
「どうせバレるんなら……その時まで、気づいてないフリしてて?」
心配してくれてる彼らに、こんなことしか言えない私は、ほんと可愛くない。
笑いかけても、ハイジの眉間には皺が寄るし、タイガは「パンツの色あてたら言えよ」とかそんなんだし、飛野さんは何も言わない。
ジローさんは……さっきからずっと、空気と化したままだった。
それでも私がそう言った以上、誰も無理に聞き出そうとはせずにいてくれた。
あの超俺様で強引なハイジでさえ、しつこく迫ってくることはなかった。
すごーくご機嫌ナナメなのは、ありありとお顔に出てはいるけれど。
「朝美は聞かされてなかったんだよ、何も。アイツらとグルだったわけじゃないから」
これだけは言っておきたかった。
朝美は本城咲妃の“本当の計画”なんて知らなかった。
ただ利用されただけなんだって。
疑いをかけられたままじゃ、朝美も彼らの目が気になるだろう。
怯えたまま過ごすことになるのは……可哀相だから。
それに朝美だって、結果的に本城咲妃に裏切られて傷ついてる。
私は朝美に、どうしても伝えたいことがあった。
「朝美」
呼びかけると、朝美は気まずそうに視線を泳がせ、
それでも、そっと私を見やった。


