気まぐれヒーロー2




「オメーなァ、こうなっちまったらオメーひとりだけの問題じゃねえんだよ。隠してもいずれバレんだ、言っとけ」


わかってる。タイガの言いたいことも。


ここまで大ごとになったら、私だけで解決する話じゃないって。タイガ達も巻き込んでしまってるんだから。


“誰かに頼ったらええ”


ケイジくんがかけてくれた言葉も、身に染みてる。


でも、その“頼り方”がわからない。

自分が一人で抱え込む性格だって十分承知だからこそ、どうやって彼らに頼っていいのかが見えなかった。


助けを求めて、彼らに何とかしてもらう──それが、どうしても腑に落ちなかった。

私も不器用だなと思う。



「どうせバレるんなら……その時まで、気づいてないフリしてて?」



心配してくれてる彼らに、こんなことしか言えない私は、ほんと可愛くない。


笑いかけても、ハイジの眉間には皺が寄るし、タイガは「パンツの色あてたら言えよ」とかそんなんだし、飛野さんは何も言わない。


ジローさんは……さっきからずっと、空気と化したままだった。


それでも私がそう言った以上、誰も無理に聞き出そうとはせずにいてくれた。

あの超俺様で強引なハイジでさえ、しつこく迫ってくることはなかった。

すごーくご機嫌ナナメなのは、ありありとお顔に出てはいるけれど。



「朝美は聞かされてなかったんだよ、何も。アイツらとグルだったわけじゃないから」



これだけは言っておきたかった。
朝美は本城咲妃の“本当の計画”なんて知らなかった。
ただ利用されただけなんだって。


疑いをかけられたままじゃ、朝美も彼らの目が気になるだろう。
怯えたまま過ごすことになるのは……可哀相だから。

それに朝美だって、結果的に本城咲妃に裏切られて傷ついてる。


私は朝美に、どうしても伝えたいことがあった。



「朝美」



呼びかけると、朝美は気まずそうに視線を泳がせ、
それでも、そっと私を見やった。