気まぐれヒーロー2




肩を落とすハイジに、容赦なくタイガーマスクが罰を言い渡す。

それを聞いたハイジは、呆れ半分、諦め半分の顔でタイガーマスクに言い放った。



「だいたいアンタらな、ホントにそんなん被って出てくるなんて何考えてんだよ!!」

「ひがむなひがむな、オメーのキモチはよ~くわかる。俺みてーにびしっとキメたかったってのも、痛ェくらい伝わってくる。だからオメーらマリ〇ブラザーズにも、やっただろ。アカレンジャーとミドレンジャーのお面。なんでつけてねーの?」

「「つけれっかあんなモン!!」」



完璧なタイミングのツッコミ。
ハイジとケイジくんの声がピタッとハモって、さすが双子だなと感心してしまった。


そっか、やっぱ風切ツインズにもヒーローグッズが用意されてたんだ。

しかしアカレンジャーとミドレンジャーて。

バラッバラですがな。ヒーロー大集合ですがな。


どうやら双子はヤンキーレンジャーになるのを全力で拒否したらしい。

うん、そりゃ拒むよね。

そう考えると、ジローさんとタイガはやっぱ常人離れした精神力を持ってる。


「そういやお前、今までどこにおったん」


吐き気から回復したケイジくんは、ポケットに手を突っ込み、遅れてきたハイジを白けた目で見た。


「俺は、……」

「マリモの養殖場で修行してたんだよ、文句あっかコノヤロー」

「行ってねーよ、勝手に答えんな!!」

「ワリーワリー、マリモが進化するとマリモッコリくんになるのかと思ってよ~」



ハイジが答える前に、タイガーマスクがちゃちゃを入れる。ハイジはぷんぷんしてた。


ふっ。甘いなタイガーマスクよ。

もうハイジはまりもっこりなんだよ!!

すでに究極の進化形態、キング・オブ・まりもっこり!!しかもカルピス溺愛というオプション付き!!


なーんてね。
言ったら何されるかわかんないし、言わないけどね。



「屋上だよ」



みんなの視線が集まる中、ハイジはどこか遠慮がちにそう呟いた。



「屋上?屋上ってお前、まさかまた……」

「ちげーよ、お前が考えてるようなことは何もねえ」

「じゃあ何しとったん」

「俺は、」

「俺は?」

「俺はなァ、その、つまり、こっ……」

「『こっ』?」

「こーごーせーだよ、決まってんだろ!!」



なっ……

なんてこったい!!!


ハイジ……。

本当にまりもだったんだ……。