気まぐれヒーロー2




“ヒドいよね、悪いのはあの子のほうなのにさ……”
“ほんと……咲妃ちゃんカワイソウ……”
“私、白鷹先輩に憧れてたけど、なんか……ね”
“あんな人だったんだな”



でも、私を守ってくれることで、ジローさんまでもが誤解されてしまう。

『見損なった』とか『最低』だとか、みんなが軽蔑の眼差しで彼を睨むように見ているのが──
嫌で嫌で、たまらない。


私のせいで、彼までもが(いわ)れのない罪を着せられるなんて、耐えられないのに。



「つまんねーこと考えてんだろ。『自分だけの問題』だとか、『俺たちは関係ない』とか。どーせそういうことだろ。いいか、今すぐ捨てちまえそんなモン。考えるだけムダだ」



どうして……?

いつもは、鈍いのに。

どうしてジローさん、私の気持ちわかっちゃうの?


彼の低くて落ち着いた声に、目頭が熱くなっていくのをこらえることなんてできない。




「冗談じゃねえ。守らせろよ、俺に」




ジローさん




「生きるんだろ、俺と」




ジローさん、




「俺も決めた」




ジローさん……




「お前と生きる。そう、決めたんだよ」




好き。

大好き。


死ぬほど、好き。

好きすぎて、死んじゃう。


ああ、でも死んじゃダメだ。


生きるんだもん。
ジローさんと、一緒に。


これから、いっぱいいっぱい思い出作るんだ。


彼らと過ごすようになってから、私は涙もろくなった。

どこまでも一途で、まっすぐで、
一本道を駆け抜ける彼らの情熱に、心を動かされるから。


やっぱり私は、こらえきれずに涙を流していた。