中から

「入れ」

と言葉が聞こえるとメリザはゆっくりとドアを開けた



クローディアの広い自室には、クローディアの他に、見たことのある5人がいた




シオンを見るなり、みな息を飲んだ


あまりに綺麗過ぎて…



「…早速で悪いんだか、来てほしい所がある。メリザと見習いの子もついてこい




人が出れるように、壁に移動して、頭を低くしたシオン


6人の後ろにメリザが付き、その後ろをティナと歩いた




初めて部屋から出た詩音は、どこに向かっているのか、さっぱりわからなかった


「…パレス」


小さく呟いたティナの言葉はちゃんと聞き取れた


まさかこんなに早くパレスを訪れることが出来るなんて思わなかった



ある大きな扉を開けると、中庭へと急に入ったが、そこにあるのは大きなクリス
タルパレス