Moon Venus

イリアに呼ばれたクローディアは部屋に出るなり、

「シオンの背中に手のひら大の薄緑の薔薇が描かれていた」

それを聞いたイリアは驚いたが

「セレナ様の生まれ変わりじゃないにしろ、やはり何かしら関係があるようです
ね」


イリアの言葉にクローディアは反応を示さなかった


クローディアは先程見た、シオンて良く似た女の子と2人で写った写真を思い出
していた

すると、

「シオン様は、やはりセレナ様との関係があるのですか?」

メリザがそこにいた

「シオン様の背中の薔薇には、私も今朝気付きました」


どうしてすぐにその事を報告しなかったのかと、イリアに問詰められたが


「メリザは何も知らない」


とクローディアの静止でイリアはおとなしくなった

「メリザ、後でシオンと共に俺の所に来てくれ」

承知しましたとクローディアに頭を下げると、それを見てクローディアはイリア
を連れてその場を後にした