Moon Venus

気を失った詩音の傍には、メリザと王家直属の医師オルトが傍にいた

その部屋の向かいでは、第一～第四部隊の騎士団長４人とクローディアがシャロ
ンを待っていた


シャロンが部屋に入るや否や、アレンが

「説明してもらおうか」


クローディアに詰め寄った


そんなアレンを見て、溜め息をついてクローディアはシャロンに文献を見せるよ
うに合図すると、シャロンは４人の見やすい位置に文献を広げた



「……は？」

「嘘…」


クローディアの予想通りの反応をした４人



「彼女の瞳は茶色だったのでセレナ様の生まれ変わりではないはずです」


シャロンの言葉に

「でも、背中に薔薇が描かれていたら…」

スウェルが反応した


「そうだって！セレナ様の生まれ変わりじゃないにしろ、何かしら関係はあるだ
ろ」


アレンがスウェルの言葉に同意した


「「でも彼女は…」」


同時に言葉を発したのはイリアとフラン

顔を見合わせた二人に３人が顔を向ける

クローディアはテーブルに片肘をつけ頬杖をついて何か考え込んでいた