パッと目を開けて、最初に見えたのは茶色い天井


どこだよ…ここは


そう思って目をキョロキョロさせると、キラキラと輝くシャンデリアが見え、驚
いて上半身を起こした



「お気付きになられましたかっ?」


駆け寄ってくる綺麗な女の人を見て


お気付きになられましたか?


何言ってんの?



声をかけてくれ女の人の言葉なんか聞こえず、部屋を見渡すと、明らかに自分の
知っている部屋じゃないことがわかり、慌ててベッドから飛び降りた



立ち暗みか?


クラッとする頭を片手で押さえ


「どこ……ここ…」



何がなんだかわからない


心配そうな顔をして傍に来る女の人



距離を取ろうと、無意識に後ろに下がるが、その際後ろにあった椅子に当たって
椅子がバタンと倒れた



その音の後に、扉が開いた



「大丈夫でございますか?お怪我は…」


「どこなのここ?」


そう言うと背中に壁が当たった


もう後ろには下がれない



「まだ横になっておられないと……」



ズルズルと落ちる自分の体


正直立っているのが辛かった