フワッと開かれた空間の奥にやたらはっきりと見える黒い物体
クローディアの後ろにいた人物たちは、驚き目を見開いた
それはもちろん、中から音が聞こえたという人物とクローディア自身も驚きを隠
せなかった
「クリスタルパレスにどうやって…」
そう漏らした言葉にみんな頷くしかない
クリスタルパレスの聖石の前にある黒い物体
クローディアは剣を片手にその物体に静かに歩みよる
外にいる人物たちは、中に入りたいのを堪えてクローディアを見つめていた
クリスタルパレスの中は王家の人間しか入れない
クローディアはその物体の傍に近付くにつれ、それを何だか知った
「…人」
そう呟いた言葉はパレスの外でクローディアを見つめる者たちには聞こえなかっ
た
黒で覆われていなかった手が見えた
ゆっくりとソレを周り込んで見えたのは女の顔
ソレも酷く蒼白い
それは紛れもなく詩音だった
クローディアの後ろにいた人物たちは、驚き目を見開いた
それはもちろん、中から音が聞こえたという人物とクローディア自身も驚きを隠
せなかった
「クリスタルパレスにどうやって…」
そう漏らした言葉にみんな頷くしかない
クリスタルパレスの聖石の前にある黒い物体
クローディアは剣を片手にその物体に静かに歩みよる
外にいる人物たちは、中に入りたいのを堪えてクローディアを見つめていた
クリスタルパレスの中は王家の人間しか入れない
クローディアはその物体の傍に近付くにつれ、それを何だか知った
「…人」
そう呟いた言葉はパレスの外でクローディアを見つめる者たちには聞こえなかっ
た
黒で覆われていなかった手が見えた
ゆっくりとソレを周り込んで見えたのは女の顔
ソレも酷く蒼白い
それは紛れもなく詩音だった
