ナツミは高校の時に鬱病になってしまい、
高校を中退して、
自力で独学して高校卒業認定試験を1人で受けて
見事、
高卒の学歴を得た。
がしかし
ほとんど学校に登校せず
10代を過ごして
友達や彼氏はもちろん
青春と呼ばれる思い出はなかった。


あるとすれば
喜劇役者の劇場に通って
芸術三昧していたくらいが
ナツミの青春だった。

喜劇役者に名前を覚えられるくらい
常連になっていた。



ナツミはいつか劇場で
働けたらなんて
思っていたのが懐かしい。
あのころは17歳であった。



もう19歳になってしまった。

彼氏もいてもいいのに、

友達も、

たくさんできていいのに、


なぜかできない、




そりゃそうだ

学校にいってないのだもの。