(ウィルバート様ったら、他にも女性と交流がありますのね)
これだけ美しく、金持ちで、魅力的な男性なのだ。女性陣が放ってはおかないと思っていた。
だが、実際に『自分だけではない』と聞いてしまうと、焦ってしまうのは仕方がない。ロゼッタとしては、愛人の一人にしてもらえるなら本命がいても構わないものの、あちらがそういうタイプとは限らないからだ。それに、自分にかけてもらえるお金が減るのは間違いないし、そもそもロゼッタを選んでもらえない可能性が格段にあがってしまう。
(これは、調べてみる必要がありますわね)
ウィルバートがデートしている女性について――彼女たちとどこまで進んでいるかについて。密かにそう決心しながら、ロゼッタはもう一度ニコリと微笑んだ。
「ところで、今日はどちらに行きますの?」
「ん? ロゼッタ嬢が喜びそうなところ」
ウィルバートは目を細め、ロゼッタの頭をそっと撫でる。その途端、ぶわりと身体が熱くなって、ロゼッタは思わず目をそらした。
「そ、それは楽しみですわ」
「うん。俺も楽しみ」
余裕たっぷりなウィルバートの横顔をチラチラ見つつ、ロゼッタは密かに深呼吸をした。
これだけ美しく、金持ちで、魅力的な男性なのだ。女性陣が放ってはおかないと思っていた。
だが、実際に『自分だけではない』と聞いてしまうと、焦ってしまうのは仕方がない。ロゼッタとしては、愛人の一人にしてもらえるなら本命がいても構わないものの、あちらがそういうタイプとは限らないからだ。それに、自分にかけてもらえるお金が減るのは間違いないし、そもそもロゼッタを選んでもらえない可能性が格段にあがってしまう。
(これは、調べてみる必要がありますわね)
ウィルバートがデートしている女性について――彼女たちとどこまで進んでいるかについて。密かにそう決心しながら、ロゼッタはもう一度ニコリと微笑んだ。
「ところで、今日はどちらに行きますの?」
「ん? ロゼッタ嬢が喜びそうなところ」
ウィルバートは目を細め、ロゼッタの頭をそっと撫でる。その途端、ぶわりと身体が熱くなって、ロゼッタは思わず目をそらした。
「そ、それは楽しみですわ」
「うん。俺も楽しみ」
余裕たっぷりなウィルバートの横顔をチラチラ見つつ、ロゼッタは密かに深呼吸をした。



