「ロゼッタ、今度我が家で夜会を開くからいらっしゃい」
「まあ、いいんですか?」
「ええ。あなたに合いそうな人を紹介してあげるわ」
「本当ですの!?」
夫人たちの提案にキラキラと瞳を輝かせるロゼッタを見つめながら、公爵夫人が「そういえば」と話を切り出す。
「ちょうど今、主人があなたと同じ年頃の男性を屋敷に招待しているのよ。将来有望だって絶賛していたから、会ってみたらいいんじゃないかしら。しかも、とっても綺麗な顔立ちをしているのよ! 皆様にもぜひ紹介しておきたいわ」
「あら、素敵……!」
嬉しそうに微笑んでいる婦人たちに合わせ、ロゼッタは笑う。
(わたくしと同じ年頃、か)
だとしたら、まだなんの実績もない若造だろう。ロゼッタの調査によれば、同年代が富を築いたという話は聞いたことがないし、約束された未来があるのは王族かものすごい資産家の子息ぐらいのもの。正直言ってあまり期待はできない。もちろん、場の空気を壊すようなことは言わないけれど。
「――お呼びでしょうか、公爵夫人」
しばらくして、くだんの男性がロゼッタたちの元へとやってきた。……が、男性の顔を見るなり、ロゼッタは思わず目を丸くする。
「まあ、いいんですか?」
「ええ。あなたに合いそうな人を紹介してあげるわ」
「本当ですの!?」
夫人たちの提案にキラキラと瞳を輝かせるロゼッタを見つめながら、公爵夫人が「そういえば」と話を切り出す。
「ちょうど今、主人があなたと同じ年頃の男性を屋敷に招待しているのよ。将来有望だって絶賛していたから、会ってみたらいいんじゃないかしら。しかも、とっても綺麗な顔立ちをしているのよ! 皆様にもぜひ紹介しておきたいわ」
「あら、素敵……!」
嬉しそうに微笑んでいる婦人たちに合わせ、ロゼッタは笑う。
(わたくしと同じ年頃、か)
だとしたら、まだなんの実績もない若造だろう。ロゼッタの調査によれば、同年代が富を築いたという話は聞いたことがないし、約束された未来があるのは王族かものすごい資産家の子息ぐらいのもの。正直言ってあまり期待はできない。もちろん、場の空気を壊すようなことは言わないけれど。
「――お呼びでしょうか、公爵夫人」
しばらくして、くだんの男性がロゼッタたちの元へとやってきた。……が、男性の顔を見るなり、ロゼッタは思わず目を丸くする。



