「それにしても、先程は俺の大事なロゼッタ嬢に、随分ひどいことを言っていらっしゃいましたね」
「え? あ、いえ、そんなことは……」
「あるから言っているのだよ? ねえ、トゥバルト」
クローヴィスが目配せをすると、トゥバルトは大きくうなずき、アバルディアを睨みつける。騎士団長であるトゥバルトの威圧感は凄まじく、ロゼッタまでアバルディアに対する闘志と敵意をビリビリ感じて身がすくんだ。
「わ、私は――殿下たちがこの女に騙されていると。殿下のことを思って――」
「ライノアも言っていたけれど、俺達はロゼッタ嬢がお金が大好きなことを知っているんだ。知っていて、それでも彼女が好きなんだ。それを他人にとやかく言われるいわれはない。不愉快だ。第一、陛下もいるこのような席で、騒動を起こした責任はどうとってくれる?」
クローヴィスがそう言った瞬間、アバルディアがヒッと息を呑む。クローヴィスやトゥバルトが加わったことで、周囲の視線は間違いなくロゼッタたちへと集まっていた。
「え? あ、いえ、そんなことは……」
「あるから言っているのだよ? ねえ、トゥバルト」
クローヴィスが目配せをすると、トゥバルトは大きくうなずき、アバルディアを睨みつける。騎士団長であるトゥバルトの威圧感は凄まじく、ロゼッタまでアバルディアに対する闘志と敵意をビリビリ感じて身がすくんだ。
「わ、私は――殿下たちがこの女に騙されていると。殿下のことを思って――」
「ライノアも言っていたけれど、俺達はロゼッタ嬢がお金が大好きなことを知っているんだ。知っていて、それでも彼女が好きなんだ。それを他人にとやかく言われるいわれはない。不愉快だ。第一、陛下もいるこのような席で、騒動を起こした責任はどうとってくれる?」
クローヴィスがそう言った瞬間、アバルディアがヒッと息を呑む。クローヴィスやトゥバルトが加わったことで、周囲の視線は間違いなくロゼッタたちへと集まっていた。



