「ロゼッタ……」
と、二人の背後にロゼッタの父親がいることに気づいて、ロゼッタは小さく息を呑んだ。彼は申し訳なさそうな表情を浮かべつつも、アバルディアを止めようとはしない。ただただ、その場に突っ立っているだけだ。
(もしかしたら、とは思っていたけど)
国中の貴族が集まる夜会だ。クロフォード伯爵家を完全に排除するのは難しい。招待状を送らずとも、他の貴族と一緒に入城してしまえば止めることができないし、クローヴィスにもどうしようもないだろう。
事前に心の準備をしていたロゼッタだが、戸惑いがないといったら嘘になる。ロゼッタはぎゅっと拳を握った。
「あなたに代わって、この子を侍女に置くように陛下に直談判をさせていただこうと思っているの。だって、この子のほうがよほと可愛いし、セリーナ殿下のお役に立てるわ。金持ちの男性に擦り寄るような女が殿下の侍女だと知ったらきっと、陛下も私に同意してくださるはずよ」
アバルディアがニヤリと笑いながらロゼッタを睨みつけてくる。ロゼッタはちらりと国王陛下を見た。
と、二人の背後にロゼッタの父親がいることに気づいて、ロゼッタは小さく息を呑んだ。彼は申し訳なさそうな表情を浮かべつつも、アバルディアを止めようとはしない。ただただ、その場に突っ立っているだけだ。
(もしかしたら、とは思っていたけど)
国中の貴族が集まる夜会だ。クロフォード伯爵家を完全に排除するのは難しい。招待状を送らずとも、他の貴族と一緒に入城してしまえば止めることができないし、クローヴィスにもどうしようもないだろう。
事前に心の準備をしていたロゼッタだが、戸惑いがないといったら嘘になる。ロゼッタはぎゅっと拳を握った。
「あなたに代わって、この子を侍女に置くように陛下に直談判をさせていただこうと思っているの。だって、この子のほうがよほと可愛いし、セリーナ殿下のお役に立てるわ。金持ちの男性に擦り寄るような女が殿下の侍女だと知ったらきっと、陛下も私に同意してくださるはずよ」
アバルディアがニヤリと笑いながらロゼッタを睨みつけてくる。ロゼッタはちらりと国王陛下を見た。



