婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!

「な、にを……」

「好きなんだ、ロゼッタ嬢のことが」


 その瞬間、ロゼッタは思わず噴き出しそうになってしまった。けれど、すんでのところで耐えロゼッタはウィルバートの腕を強く押す。


「ウィルバート様が? まさか」

「本当だよ。あの日は……動揺してあんな対応をしてしまったけど、今後は――」

「わたくしと関わると、アバルディアのひんしゅくを買いますわよ。取引が打ち切られて、事業に大きな影響がでるかもしれません――いいえ、あの女ならほぼ間違いなくそうするでしょう。アバルディアはわたくしのことが大嫌いですもの。それでもウィルバート様は耐えられますの?」


 ロゼッタがじっとウィルバートを見つめる。ウィルバートは「それは……」と言いながら視線を逸らした。


「いいですか、ウィルバート様。恋愛などという一時の情に流されて、大事なものを見誤ってはいけません。あなたにとって大事なものはお金なのです」

「いや、俺はそんなつもりは」