「セリーナ殿下から聞きましたよ。最近、人が変わったみたいに仕事の鬼になっていらっしゃるって。以前とは雰囲気が全然違うって話だったんですけど」
「今は勤務時間外ですから」
どうやら仕事におけるスタンスが変わったことは間違いないらしい。ロゼッタが感心していると、クロエがさらに身を乗り出した。
「なんでも、宰相を目指すことにしたんだそうで」
「そうです」
ライノアはサラリと返事をしたが、ロゼッタは「ええ!?」と声を上げた。
「そうなの? 本当に? ……どういった心境の変化ですの?」
「欲しいものを手に入れるために必要なことなので」
じっと瞳を見つめられ、ロゼッタは思わず「なにを?」と尋ねそうになる。けれど、返事を聞くのが怖くて、言葉をぐっと飲み込んだ。
「今は勤務時間外ですから」
どうやら仕事におけるスタンスが変わったことは間違いないらしい。ロゼッタが感心していると、クロエがさらに身を乗り出した。
「なんでも、宰相を目指すことにしたんだそうで」
「そうです」
ライノアはサラリと返事をしたが、ロゼッタは「ええ!?」と声を上げた。
「そうなの? 本当に? ……どういった心境の変化ですの?」
「欲しいものを手に入れるために必要なことなので」
じっと瞳を見つめられ、ロゼッタは思わず「なにを?」と尋ねそうになる。けれど、返事を聞くのが怖くて、言葉をぐっと飲み込んだ。



