婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!

「無駄じゃありません」


 ライノアがもう一度、これまでのロゼッタを力強く肯定してくれる。彼はロゼッタの頭を撫でながら、ふわりと抱きしめてくれた。


(これまでのことは無駄じゃなかった)


 荒れ果てていたロゼッタの心が段々と温かくなっていく。――そうだったらいい。そう思えるようになりたいとロゼッタは微笑む。


「ありがとう、ライノア様」


 ロゼッタがつぶやくと、ライノアはそっと目を細めるのだった。