婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!

(わたくしはいったいなにを言っているの?)


 父親に撫でてほしいだなんて、そんなことは考えたこともなかった。
 けれど、きっとそれは、ロゼッタが抱えてきた本音なのだろう。


 もしも父親がアバルディアに金で買われなかったら――それはそれで幸せな人生を送れていたのかもしれない。貧乏ながらも、愛情に満ちた日々を送り、笑って過ごせていたのかもしれない。

 だとしたら、ロゼッタが本当に欲しかったのは、お金そのものではなかったのだろうか? ロゼッタが本当に欲しかったものとは――。


「あなたがしてきたことは無駄じゃありませんよ」


 と、ライノアが言う。相変わらずぶっきらぼうな言い方だが、今のロゼッタには優しく感じられる。