婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!

「――見ていたの」

「見ていた、というか見えてしまったんです」

「わたくしのことを笑いに来たの?」

「そう思いたいならご自由にどうぞ」


 ライノアの言葉にロゼッタはガバリと顔を上げる。同時に勢いよく手を振り上げたものの、ポロポロと涙がこぼれてきて、先程よりも激しく泣き崩れてしまった。


「なんなのよ、もう! いっそのこと笑ってよ! わたくしのことを愚かだって! 結局お金に振り回されるのかって! これまでしてきたことは全部無駄だって、そうわからせてくれたらいいのに」

「笑いませんよ。そんなこと、するはずがないでしょう?」


 嗚咽を漏らすロゼッタの背を、ライノアがポンポンと撫でてくれる。すると、これまで必死になってこらえていた感情や言葉が溢れ出て、いよいよ収集がつかなくなってしまった。