「フローリア様、実はもう一つだけトゥバルト様と一緒に用意をしたお土産がございますの」
ロゼッタはそう言って、自身の手帳から細長い紙をいくつか取り出した。
「なにこれ」
「押し花の栞です。花は隣国への道すがら立ち寄った街で一輪ずつ、摘んだり買ったりしたものなの」
「へぇ……」
それらは決して高価な花ではなく、道すがら見つけた野花だったり、花屋で見つけた愛らしい一輪といったもので、旅先でロゼッタの目に留まっただけの花々だ。
元々はフローリアにあげるために準備をしたわけではなく、旅の思い出になんとなく集めたものだったが、トゥバルトのお土産がお気に召さなかったときのために、こうして持参をしたのである。
「すっごく綺麗だね」
と、フローリアがポツリと言う。本日一番の好反応に、ロゼッタとトゥバルトは顔を見合わせた。
「気に入っていただけました?」
「うん。あのね、あたし、こういうの好きだよ」
フローリアはそう言って、栞を手にとって眺めている。ロゼッタは思わずガッツポーズを浮かべそうになった。
ロゼッタはそう言って、自身の手帳から細長い紙をいくつか取り出した。
「なにこれ」
「押し花の栞です。花は隣国への道すがら立ち寄った街で一輪ずつ、摘んだり買ったりしたものなの」
「へぇ……」
それらは決して高価な花ではなく、道すがら見つけた野花だったり、花屋で見つけた愛らしい一輪といったもので、旅先でロゼッタの目に留まっただけの花々だ。
元々はフローリアにあげるために準備をしたわけではなく、旅の思い出になんとなく集めたものだったが、トゥバルトのお土産がお気に召さなかったときのために、こうして持参をしたのである。
「すっごく綺麗だね」
と、フローリアがポツリと言う。本日一番の好反応に、ロゼッタとトゥバルトは顔を見合わせた。
「気に入っていただけました?」
「うん。あのね、あたし、こういうの好きだよ」
フローリアはそう言って、栞を手にとって眺めている。ロゼッタは思わずガッツポーズを浮かべそうになった。



