「それは、もちろん……」
返事をしながら、段々恥ずかしくなっていく。トゥバルトから好ましく思われている、ということもそうだが、お金を価値観の最上位に置いている自分が、そのために行動をしている自分が、なんだか浅ましい存在のように思えてきた。
(いえいえ、なにを恥ずかしがる必要があるの)
お金は存在そのものが正義だし、美しい。お金さえあればほとんどの事柄が解決するし、誰もを幸せにしてくれる魔法のような素晴らしい存在だ。それを手に入れるために笑うこと、嘘をつくことのなにが悪い?
「わたくしもトゥバルト様にお会いしたかったです」
ロゼッタが笑うと、トゥバルトが破顔する。ほんの少しだけロゼッタの胸が痛んだ。
返事をしながら、段々恥ずかしくなっていく。トゥバルトから好ましく思われている、ということもそうだが、お金を価値観の最上位に置いている自分が、そのために行動をしている自分が、なんだか浅ましい存在のように思えてきた。
(いえいえ、なにを恥ずかしがる必要があるの)
お金は存在そのものが正義だし、美しい。お金さえあればほとんどの事柄が解決するし、誰もを幸せにしてくれる魔法のような素晴らしい存在だ。それを手に入れるために笑うこと、嘘をつくことのなにが悪い?
「わたくしもトゥバルト様にお会いしたかったです」
ロゼッタが笑うと、トゥバルトが破顔する。ほんの少しだけロゼッタの胸が痛んだ。



