(フローリア様は人見知りってお話だったから、アプローチの仕方も気をつけないと)
はじめからグイグイ距離を詰めたら、怖がられてしまうかもしれない。今回は隣国からのお土産をトゥバルトと一緒に渡すことになっているので、それを餌にして少しずつ会話をしていくのがいいだろう。もちろん、バリバリの攻め属性であるロゼッタには難しいことだが、すべては大好きなお金のためだ。そのぐらいの努力はできる。
やがて、黒と金を基調とした大きな門の前で馬車がゆっくりと一時停車した。王都でも有数の大豪邸、トゥバルトの屋敷である。
(ああ、なんて素敵なのかしら……!)
敷地に入るとすぐに、大きな噴水と色とりどりの花が咲き乱れる庭園がロゼッタを迎えてくれた。屋敷の外壁には鉱石を用いているらしく、重厚感がある上、日光が反射して角度を変えるごとにキラキラと輝いて見える。
領地の大豪邸に加え、王都でここまで大きくて立派な屋敷を構えられる人間はそういない。トゥバルトの圧倒的な財力を目の当たりにし、ロゼッタは感激してしまう。
はじめからグイグイ距離を詰めたら、怖がられてしまうかもしれない。今回は隣国からのお土産をトゥバルトと一緒に渡すことになっているので、それを餌にして少しずつ会話をしていくのがいいだろう。もちろん、バリバリの攻め属性であるロゼッタには難しいことだが、すべては大好きなお金のためだ。そのぐらいの努力はできる。
やがて、黒と金を基調とした大きな門の前で馬車がゆっくりと一時停車した。王都でも有数の大豪邸、トゥバルトの屋敷である。
(ああ、なんて素敵なのかしら……!)
敷地に入るとすぐに、大きな噴水と色とりどりの花が咲き乱れる庭園がロゼッタを迎えてくれた。屋敷の外壁には鉱石を用いているらしく、重厚感がある上、日光が反射して角度を変えるごとにキラキラと輝いて見える。
領地の大豪邸に加え、王都でここまで大きくて立派な屋敷を構えられる人間はそういない。トゥバルトの圧倒的な財力を目の当たりにし、ロゼッタは感激してしまう。



