ロゼッタは毎日オシャレで可愛く美味しいものが食べたい。人から羨ましがられるような生活を送りたい。普通じゃ満足できない――そんなふうに思うことは、そんなにも悪いことなのだろうか?


「そっか。それじゃ、これからは俺が色々食べに連れて行ってあげるよ」

「本当に? ……いいんですか?」

「うん。ロゼッタ嬢が食べているところを見ていたら俺が楽しいからね」


 ニコリと優しく微笑まれ、ロゼッタの胸が高揚する。
 ロゼッタの考えを先読みし、大きな心で受け入れてくれる大人の男性。きっと彼は、今まで出会った男性の中で、一番理想的な男性だろう。


「わたくし、ウィルバート様のことが大好きですわ!」

「うん、俺も好き」


 ロゼッタの告白に、ウィルバートは笑みを返すのだった。