「お手を煩わせてしまって本当に申し訳ございません。本来ならば、身内で解決すべきことですのに」
「構わないよ。本当に面白かったし。セリーナ殿下やクローヴィス殿下が君を庇うと、嫌がらせがひどくなっただろうし、あの女性の気持ちも落ち着かなかったと思う。だから、今回の件は僕が適役だったんだよ」
「そう言っていただけるとありがたいです」
セリーナやクローヴィスが侍女の動きを把握していなかったとは思えない。おそらくは知っていて、静観していたのだとロゼッタにもわかっていた。
だからといって、二人が薄情だとも思わない。ランハートの言うとおり、王族が口を挟むことで、かえって事態が悪化していた可能性が高いからだ。おそらく、トゥバルトも同じ理由で、二人の間に入ろうとはしなかったのだろう。
「構わないよ。本当に面白かったし。セリーナ殿下やクローヴィス殿下が君を庇うと、嫌がらせがひどくなっただろうし、あの女性の気持ちも落ち着かなかったと思う。だから、今回の件は僕が適役だったんだよ」
「そう言っていただけるとありがたいです」
セリーナやクローヴィスが侍女の動きを把握していなかったとは思えない。おそらくは知っていて、静観していたのだとロゼッタにもわかっていた。
だからといって、二人が薄情だとも思わない。ランハートの言うとおり、王族が口を挟むことで、かえって事態が悪化していた可能性が高いからだ。おそらく、トゥバルトも同じ理由で、二人の間に入ろうとはしなかったのだろう。



