男の俺が男の日向にこんな感情…
・・・・・・・
もしかして、女である俺が日向にこんな感情を抱いているのか?
だったら、一刻の猶予もない
早く男になる、出来るだけ早く…
「お嬢様?もうご帰宅なされたのですか?」
後ろから莉子が現れた
「あぁ、ちょっとあってな…」
「まったく…昔と変わらずやんちゃなんですから…高校生になったのだから、殿方に恋心など抱かないのですか?」
「そんなのない。俺は男だ。男を好きになってどうする」
自分で言った言葉に何故か心が痛む
でも…もし女の俺が日向に恋をしてもそれは…
「まだそのような事を…。いいですか?お嬢様は女なのですから。普通に殿方に恋してもよろしいのですよ」
「っ…うるさいうるさい!!」
莉子に背を向けて走り出した
そんなのわかってる…わかってる…
『お嬢様は女なのですから』
俺がどんなに努力したって男にはなれないってことを俺が一番知っている

