「晴…?」
「えっ…あっ…ご、ごめん!!」
勢いよく日向の部屋から出た
後ろから日向の声が聞こえたけど、今は振り向く余裕なんてない
な、なんなんだよこの気持ちは…
学校ではなく、真っ先に家に向かった
日向の家から俺の家までは結構な道のりだけど、赤くなった顔を少しでも冷やしたかった
でっかい門の前、和人がそこで掃除をしていた
俺が近づくと、和人は吃驚したようにこちらを見た
「お嬢様!!どうかなされたんですか?」
「なんでもない…」
「じゃあ、どうしてここに?」
「なんでもない!!」
和人の手を振り払い、門をよじ登って屋敷の中に入った
日向は親友だ…
それ以上でもそれ以下でもないはずなのに…
どうしてだ…?
どうして胸が苦しくなる
どうして日向を思うと胸が苦しくなる?

