何もかも失ったあたしはただ毎日を過ごすだけだった
カーテンも閉めきった暗い部屋で1人で絶望に浸りながら
どうして、ジジィはあたしに執着するのだろうか
もしあたしが植松の人間じゃなかったら、こんな風にはならなかった?
大金持ちなんてまったく良い事がない
どうしようもなくただそこにいることしか出来なかった
もちろん、ここから逃げることは可能
だけど、もしあたしがここから出たら…
『もしお前がここから出ようとするのならば、あの日向と言う男や和人がどうなるかわかってるのだろうな?』
あたしのせいで二人がそんな目にあうのは絶対嫌だ
だから、ただ言い成りになるしかない

