俺はそう思いながら、和人さんの話を真剣に聞いた
「サッカーワールドカップに感動されたお嬢様は秀樹様に将来はサッカー選手になってワールドカップに出ると…」
「はぁ…」
待てよ…
じゃあ、晴が男になりたい理由って…
「だけど、秀樹様がワールドカップは男しか参加できないと言われた時、お嬢様はかなりショックを受け、そのままこんな風になってしまったのです…」
やっぱり…
さすが晴、超単純な理由だな
「なんだよ、その顔…。俺にとっては大事なことだったんだぞ!!」
「はいはい、わかってるよ。だけどな、晴。家には帰ったほうがいいと思う」
「なんでだよ…。あんな家、二度と帰んねぇよ…」
「親父さんが心配してるし。それに俺も心配する。まさか、お前が家出してるなんて思わなかったし…なっ?」
俺はジッと晴を見つめた
晴は少し俯いて、『わかったよ…』と返事した
「そのかわり、和人…。親父にはちゃんと説得しろよ。俺は男の制服のまま学校へ通う」
「わかっていますとも、それに元々秀樹様はそんなことで怒ってるんじゃありませんよ」
「はぁ!?じゃあ、なんで…」

