そんな晴を横目で見ながら、和人さんの話を聞いた
「日向様はお嬢様がサッカーが好きなのはご存知ですよね?」
「はぁ…」
晴はだいたいいっつもサッカーボールを持っている
だけどサッカー部には入らない
「それはお嬢様が6歳の時、秀樹様と初めて世界ワールドカップの試合を見に行った日です。そのとき、お嬢様はまだ世間の知識には疎く、こんなに可愛かったのです」
和人さんはスーツのポケットから写真を出して俺に見せた
写真には可愛らしい5歳くらいの女の子が写っていた
「その時代のお嬢様です」
「嘘!?」
俺はつい大声を出してしまった
まったく気付かない
今の晴にこの時代の晴の面影はまったくない
「和人!お前まだ、そんな気色わりぃ写真持ってるのかよ…。早くそんなもの捨てろ」
「嫌です。お嬢様に何度言われても、これは私の宝物なので」
和人さんは写真をまたポケットに戻した
「で、話は戻りますか…」
なんか切り替え早いな…

