はぁ… 「なんでいきなり、あたしに…」 窓に向かってそう呟いた まさか、あのジジィがあたしに会いたいなんて… 『変わり者めが、一家の恥だ』 そう言って、あたしを軽蔑したような目で見るあのジジィがどうして…? 「お嬢様…」 ミラー越しで和人が心配そうにあたしを見る 大丈夫…今、あいつに何を言われても大丈夫 ありのままのあたしを受け止めてくれる人がいる だから…大丈夫… 拳をギュッと握った もうすぐで着く… あの家に… 『大本』ではない 本当のあたしの苗字…は…