中島くんはなぜか私にキスをせがむ

「有難う。雪平くんも早く彼女作ってお幸せに」

私はわざと意地悪っぽく言ってみた

「それ俺に彼女できないって思ってるでしょ?俺だって彼女くらい作れるし」

雪平くんは悔しそうに言葉を発して、私達は笑い合った

あーあの時に戻りたい…

そう言って雪平くんはまた悔しそうに言葉を発する

もうあの時はないんだよ…

私は静かに口を開いた…

「私も雪平くんもあれから年月を重ねて、20歳になって、その間に色んな人に出会って、お互いに少しは大人になって変わったと思う…雪平くんとのことは今でもいい思い出だし、大切な人には変わりないけど、好きな人とはもう違う…少なくとも私はもう止まった時間を動かすって決めたんだ。だから、私は前に進むよ」

私は真っ直ぐな瞳でそう答えた…

「そっか…美桜の中で俺はもう過去なんだね」

雪平くんは凄く残念そうだ…

でも、わかった。じゃあすっぱり諦める。俺も前に進むよ

そう言って雪平くんは清々しい顔を私に向けた