中島くんはなぜか私にキスをせがむ

3年前の、淡くて苦い記憶だ…

「あの頃…俺は今よりもっと幼くて…あんな別れしか、言い方しかできなくて本当にごめん…」

雪平くんは本当に申し訳なさそうに静かに口を開いた

「ううん…幼かったのは私も同じだよ…引っ越しちゃうって聞いて、ただただショックで、遠距離でも大丈夫って言えなかった…」

だから、雪平くんのせいじゃないよ

私は申し訳なさそうな雪平くんを宥めるように言葉を返した

「あれからずっと後悔してて、もっと違う言い方ができたんじゃないかとか、本当は付き合いを継続する方法があったんじゃないかとか…」

雪平くんは悔しそうだ

「美桜。俺達やり直さない?ここでまたこうやって出会えた事も運命だと思うんだ…」

心臓がドキンと鳴った

雪平くんは私の初恋の人だ…

心が全く動かない訳じゃない…

でも…

「雪平くん…私今付き合ってる人がいるの…」

だからごめん…

私は迷いなくしっかりと答えた