中島くんはなぜか私にキスをせがむ

でも…?

「視線なんて気にしないでいいよ。美桜は悪いことしてるわけじゃないんだから堂々としてればいいから」

中島くんはそう言うとまたファーと欠伸をして寝てしまった

中島くんの言うことはごもっともだけど、人気者の中島くんを独り占めしてるんだもん

堂々となんてしていられないよ

私はハーと溜息をついて痛い視線も気にしないように気にしないように振る舞った

講義も終わり、帰り道…


「ねぇ、ちょっと話があるんだけど…」

髪の毛を巻き髪にした派手な女の子達3人組に呼び止められた

「えっと…わ、私?」

明らかにご立腹で歓迎されてないムード満載の女の子達3人組に私はタジタジだ

「最近柊矢とよく一緒にいるけど、もしかして柊矢の彼女?」

やっぱりこの子達中島君の取り巻きの子達だ

この子達中島くんの事好きなんだ…

だから最近私と一緒にいるのが気に入らないんだ

「えっと…彼女っていうか…?友達というか…?」

私はうまく答えられなくて返事が辿々しくなってしまう

どうしよう?何て答えたらいいんだろう?

私は迷ってしまった