中島くんはなぜか私にキスをせがむ

「大丈夫。俺頭いいから、講義全部聞かなくても点数取れるし」

心配で聞いたら中島くんはそう言っていた

相変わらず凄い自信

私に少しでも分けて欲しい…

中島くんはバイトを二つも掛け持ちしている

夜は居酒屋で遅くまでバイトして、休日も宅配のバイトを入れて生活費を稼いでいるらしい

サークルにあんまり顔を出さないのもそれでなんだ…

中島くんの周りには沢山人が集まる…

中島くんは格好いいから、凄く目立つ 

最近は大学に来ると私のそばに居る事が多いから、女の子達の視線が刺さる…

「何で穂高さん?」

「あんな地味な子のどこがいいの?」

遠巻きでヒソヒソ話している声が凄く痛い

「な、中島くん…遠巻きの女の子達の視線が刺さるんだけど…」

明らかに私に向けられている視線が気まずくて、私は何にも気にせず隣で寝ている中島くんに助け舟を出して頼みたいくらいだった